後半分のスタート日まであと10日と迫ってまいりました。

ずっと忙しくしていて、こちらの雑記もなかなか書けずにおりました。
(なぜなら、いまだに普通にOL的な仕事をしているからです……ふたりして)

ムーンプランナーのコンセプトから商品づくり、web制作全部(イラストや文章全部)、一方で意匠権出願、受注確認から発送までのすべての工程をたったふたりでやっているというのは、やればできるなーと思う反面、ちょっとトラブルが重なるとそれなりに大きな荷重になります。

このところ、通販カートの不具合が頻発していたり、なぜかTwitterアカウントがフローズンされたりと、もうこうなると自分たちの働きでどうにかなるものではない場所でのエラーなので、ありのままを受け入れるしかないわけです。
レリゴー……( ;∀;)スッゴイサムインデスケド

不具合の時にご注文頂いた方にはご迷惑をおかけいたしました。
申し訳ございません。

それにもまして、たくさんのご注文が!
怒涛のご注文が!
「今回は思い切ってたくさん印刷する!」と言って、思い切って印刷した在庫がすでに残りわずか!

「これは、増刷だね」
「そうだね、増刷だね」
この時期に。
普通の手帳会社さんだったら、爆笑もののタイミングでしょうね。
「失敗したなー、この時期に在庫が底をつくなんて。もっとあったと思ってたけど」
「毎日ものすごい量の発送だったもんね、想像よりずっと早くなくなっちゃった。でも失敗はしてないよ」
「そうね、どちらかというと、成功かも」

どちらかというと、成功。
きっとそうなのでしょう。
はじめてムーンプランナーを作った時の2倍、売れています。
といっても、一般的な手帳の販売数と比べることなんかできないくらい少ない数です。
今ムーンプランナーを手にしている人は、とても少ない人数です。
それでも、作り始めた頃、まだ失業してじたばたしながら作り始めた頃に考えていたよりも、ずっと早く多くの人の手に渡っていると思います。

たったふたり、上司がいるわけでもなし、気楽なものです。
だけど、やりたいことをやりたいようにやって、自分たちの感性や才能だけで世に出ていくことと、日々の生活を成り立たせることを両立させる事はなかなか難しいものです。
宮沢賢治が詩の中で「多くのものがその才能をなくすのだ」と書いていたように、日々の生活のために人は多くの才能をしまいこんでお給料のために長い時間を過ごします。そしてそのうちに、その才能を見失ってしまう。

この半年間、わたしの最大の敵は、その日々の生活でした。
生きていくためには働かなくてはいけないけれど、それをしているとなぜか感性が鈍ったり、鋭い文章が書けなくなったり、届けたい情報をきゅっとまとめる力を失っていくのです。
なかなかうまく情報が届けられないという歯がゆさと、疲労の中でこの夏が終わってしまった気がしていました。

それでも、ムーンプランナーは着実に必要とする人のところへ届き始めていました。

もうそれはわたしたちの力とかではなくて、本当にムーンプランナーそのものの存在が必要とされている場所へ収まっていくような不思議な感じで売れていきました。
そして、まだまだその数は増えていくようでした。

増刷は、夢でした。ひとつの目標でもありました。
ただ実際にそういう状況になると、非常に焦ります。
うわぁぁぁ、お待たせしましてスミマセン!スミマセン!みたいな感じで大騒ぎです……

しばらくは、ずっとじたばたやっていくと思います。
不手際も多いかとおもいますが、お許しください。
がんばります。