目標が自分を苦しめるものになっていませんか。
ということを、よく考えます。

目標の立て方って、主に学校で習うことが多いと思います。
あとは親からなんとなくしつけられているとか。

働くようになってからは、会社や仕事上で目標を立てることが多いかと思います。

でも、どれも「必達目標!」とか、「ダメだったのはなぜか考えよう」とかいう妙なプレッシャーを思い出すようなものが多かった気がします。

自分を責める目標は、実はあなたをサポートする力が弱いのだと思います。自分をほめるような目標の方が、一見無意味に見えても、サポート力はすごく強いのです。

たとえば。
甘いものはよくないよなーと思いながら、甘いものが好きな人が、ムーンプランナー見開き1ページのうちに8回おいしいものを食べたと記録したとします。
その時「8回も甘いもの食べちゃった(-_-;)」と思うのか、「8回も甘いもの食べた(^O^)」と思うのか。
どっちがあなたにとって優しいでしょうか。

甘いものを控えたいという気持ちと、甘いものを食べたい気持ち。
どちらもあなたの大切な気持ちです。
どちらかを罰して、責めても、どちらもあなたなので、うまくいかない事になってしまいます。

こんなときは、「自分を責めて目標を達成する方法」ではなく「自分をほめて甘やかせて目標を達成する方法」を探して選んで欲しいなあと思います。

たとえば、「甘いものは我慢しない。でも、マズいものは絶対に食べない!ちょっと高くても超おいしいものだけを食べる!スナック菓子や油っぽいドーナツじゃなくて、大好きなケーキ屋さんのケーキにする。そして超幸せなおやつタイムしか許さない!」と決めてみる。
そして、どうでもいいお菓子ではなく、特別で大好きなお菓子を買って心から幸せなおやつタイムが出来たら目標達成。

「素晴らしいおやつタイムをやり遂げた私、すごい!高いケーキを自分のために買えた私、すごい!すてき!」
「ついでにふつうの日のスナック菓子を食べずに、ちょっと痩せた!幸せなおやつタイムもある!幸せ!」

みたいに。

この方が、「毎日のスナック菓子を止めたらナントカパティスリーのケーキを買う。スナック菓子一回でも食べたらペナルティ」というやり方より、同じ事をしても圧倒的に幸せだしやりがいがあります。

そして、そのほうがサポート力が高いのです。

自分をほめるって、むずかしいです。
だから、ほめたくなるような、それでいてちょっとバカらしいくらいの目標をノリ重視で立ててみる。
それが出来たら、意外に心おきなく自分をほめることが出来たりします。

自分を責める目標は、サポート力が低い。
自分をほめてくれる目標は、サポート力が高い。
なにか目標を立てるときは、それを忘れてはいけないと思うのです。

自分を自分でサポート出来るひとは、とても強いです。
それは自分をサポートする環境を自分で整える、ということです。
環境には、実は考え方も含まれます。
自分の外側の環境は、住んでいる家や地域、友達関係なんかがあると思いますが、自分の内側の環境として体調とか知識とかがあります。その内側の環境の中に、考え方というのがあると思います。

別に生き方の哲学や思想を根こそぎかえろ、なんでもかんでもポジティブに!って事ではないです。
ただ自分を追いつめる考え方や目標は、瞬間的には効果があるけど、長期的・日常的には自分をサポートする力が低い、と認識することです

だから、他愛のないような小さな目標を「自分を責める目標」から「自分を甘やかしほめる」目標へちょっと変えてみる。

それでうまくいったら、他のことも「自分を責める目標設定していないかな?」「自分に対してサポート力の低い環境を作り出していないかな?」って考えていけばいいと思います。

ムーンプランナー的には、新月から満月の間には「痩せたいから揚げ物禁止!」にするよりも「身体に負担をかける揚げ物を減らして身体に楽をさせてあげる」という目標の方が、自分に優しい目標です。いらないものに焦点を当てずに、それがなくていい感じの状態に焦点を当ててみます。
月が欠けていく時期に「今度こそ部屋を片づける!」というよりも「自分に不要なものを見つけて、ゴミ袋に入れるだけでオッケー!」のほうが自分に優しい目標です。一足跳びに高い目標にたどり着かなくても、その前段階(ゴミ袋に入れる)まで出来ればオッケーです。次は「ゴミ捨て場に持っていく」という目標にするだけですから!

自分に出来ないことは、やっぱり出来ないのです。
だから自分のことは、ちゃんと甘やかして優しくしましょう。
それは怠惰になるということではなく、誰かに自分のサポートを頼まずに自分で自分を守って強くするということです。
そして目標をさくっと達成してしまうような事です。
それは、結局、自立ということなのだと思います。

自分に厳しい事も大切ですが、ちゃんと自分を甘やかしてほめて前を向かせられるひとが、本当に自立した人なのだと思います。

むずかしいけど。